タンザニアの夜が生んだ
神秘の宝石
このブルーは、このタンザナイトでしかありえない。「ブルー」とひとことでいっても、ただの青じゃない、夕暮れ時の夜空のように、1色では表現できない様々な色彩が混ざり合う「多色性ブルー」。以前はタンザナイトがブルーサファイアに似ていたこともあり、青味が強いものが高い評価を受けた時代もありました。でもこの「青」はそんな評価や基準じゃ計ることができない、天然石だからこそ持つ美しさを、私たちはどうしても届けたかった。こんな様々な表情を持つブルーは、他の宝石では味わえない・・この美しさをぜひ体感して欲しいのです。
青、紫、緑・・様々な色彩が織りなす
「多色性」タンザナイト
このタンザナイトと出逢ったのは、世界最大規模の宝石展「香港ジュエリーショー」。歴25年のバイヤーが思わずこぼした「こんな青いタンザナイト見たことない・・」という一言を皮切りに、私たちは食い入るようにこの宝石に釘付けになりました。サファイアのようなブルーとは全く違う、まさにタンザニアの夜空のような、様々な色彩が織りなすブルー。自然の生み出したままのブルー、パープル、グリーンの色味が混ざり合うニュアンスを楽しむことができる「多色性」タンザナイトは、2つとして同じルースはありません。それはまさに、偶然が生んだ産物なのです。
様々な伝説をもつ
タンザナイトブルー
タンザナイトはその名の通り、タンザニアでしか採掘できない宝石。しかも1970年に発見されたメレラニ鉱山で採掘されるゾイサイトのみが、背後に抱くキリマンジャロの夜空を映し出したような色彩を持つことから、「タンザナイト」と呼ばれる特別な色石となりました。ところが、悲劇がメレラニ鉱山を襲います。1988年の嵐で鉱山が崩落。産出が一時ストップすることとなり、タンザナイトは幻の宝石となってしまいました。その後鉱山は再開をするも産出が減り始め、価格も高騰。時間を追うごとに希少石となっていくタンザナイト・・この特別な宝石を、ぜひお手にとってごらんください。
めったにお目にかかれない
最高品質のクッションカット
香港ジュエリーショーで出会った、とあるサプライヤー。そこには今までに見たこともなかったクッションカットのタンザナイトがありました。本来不透明な結晶の多いタンザナイトは、カット面の小さいラウンドにカットされることがほとんど。タンザナイトらしい色で、大きなカット面を出すことは大変難しいのですが、そのサプライヤーは、自社で職人を抱え、フォーム決めから、カット、磨き、全ての工程を熟練の職人が行っています。色が抜けない場所で、フォームを決め、何度も何度も研磨する気の遠くなるような作業。色の乗り具合、透明度の高さ、こんなにクオリティの高いタンザナイトにはもう出逢えないかもしれません。