こんにちは！ビズーデザイナーの加藤です。

 皆さんは、ビズーの多彩なデザインが

一体どのように誕生しているのか、

想像してみたことはありますか？

宝石をオフィスで眺めながら・・？

宝石を並べて、緻密な図面を引きながら・・？

実は「BIZOUXのデザインが生まれる現場」は

ちょっと意外なところにあります。

今日は知られざる舞台裏を、私がご案内します。

6月某日。私は買い付け歴十数年のバイヤーとともに、色石の集積地、タイ・チャンタブリに降り立ちました。ビズーが取り扱う宝石は100種類以上。それほどまでに多彩なジュエリーを手掛けることができる秘密が、実はこのデザイナーも同行する「買い付け現場」にあるのです。

宝石トレードの源流に、デザイナーが同行・・！？ビズーならではのスタイルに、私も初めは驚きました。その理由のひとつ目は「買い付けに、予定通りはないから」。
ベテランバイヤーの知識と交渉力をもってしても、何万というピースの中から探しても、出会えない時は出会えない。逆に、予想もしていなかった宝石との出会いが待っていることも！運命的に見つけた宝石を、どんなジュエリーに仕立てようか？予定調和のない現場だからこそ、そこに立ち会うデザイナーの審美眼が試されるのです。

もうひとつの理由は、ジュエリーの「着想源」を求めて。ビズーのジュエリーは花や星などの自然物、アンティーク建築など、"普遍的に美しい”モチーフから着想を得てデザインされています。
異国情緒あふれる街は、インスピレーションの宝庫！街角の鮮やかな花や、教会の文様やランプの意匠。目に留まった心惹かれるものを、その場でスケッチせずにはいられません。アイデアを蓄え、新たなジュエリーデザインに活かします。

もうここでひと息。今まで誰にも見せることのなかったマル秘「エスキースノート」を今回特別に公開します。タイの買い付け旅では、どんな宝石・どんな風景・どんな色彩との出会いがあったのでしょうか・・？

タイは常夏の、エネルギッシュな色彩にあふれた国。心に留めておきたい情景に、たくさん出会うことができました。ノートに描いたものは、私の直感とその瞬間の感動を落とし込んだもの。日本に持ち帰って、手に入れた宝石とともに、ビズーらしいデザインに昇華できるようブラッシュアップを重ねていきます。エスキースノートは、まさに「デザインの出発点」です。

買い付けのプロフェッショナルであるバイヤーとは、視点が違うからこそシャッターで切り取る景色も違うもの。ブルーとイエローのコントラストが眩しい塀、雨ざらしで絶妙に褪せたカラフルな布。世界は、なんて美しい色に溢れているんだろう・・。これをジュエリーに落とし込んだら？・・思わず想像が広がります。

さて、日本に戻ったら、どんなジュエリーを皆さんにお届けしようか・・。
今後の新作に、ぜひご期待ください。