恋した人魚が流した涙が宝石になった。そんなロマンチックな言い伝えをもつアクアマリン。「海の水」という名の通り澄んだブルーは、かのマリーアントワネットも虜にしたと言われています。ビズーでは、そんな宝石の中でも鮮やかな色のものを厳選。これより特別に深い色をもつ石は「サンタマリア」と冠され、高い評価を受けます。

宝石の基本情報
・誕生石 / 3月
・石言葉 / 聡明、勇敢
・屈折率 / 1.577-1.583
・モース硬度 / 7.5-8
・化学組成 / Be3Al2Si6O18

COMING FROM

世界各地より届く宝石から
色と透明感で厳選

20世紀初期、ブラジルのミナス・ジェライス州サンタマリア鉱山で採掘されたアクアマリン。現在ではアフリカ大陸、北米、アジア大陸でも発見されており、世界各地で採掘される宝石となりました。

特に色が濃いものは「サンタマリアアクアマリン」と冠され鑑別が出ますが、それはごく一部。特に5ct未満のアクアマリンになると、一般的には色乗りはさらに淡くなります。しかしながらビズーでは、その中でも鮮やかな発色を感じられるものを厳選。水を湛えたような透明感と色彩、両方をお楽しみいただけます。

BUYING STORY

安定供給が困難でも
美しさへは妥協しない

色幅の広いアクアマリン。その名の通り水のように透明に近いものから、インディゴに近いようなブルーまで非常に多彩です。サンタマリアカラー(特別に色が濃いアクアマリンに冠される名称)、もしくはそれに近い色にこだわる私達は、ブラジルから比較的近いアメリカ・ツーソンの展示会で行うのが通例でした。けれど、ここ数年は理想的な色に出会うことは難しく、ツーソンまで足を延ばしても何も収穫なく帰国することも少なくありません。そのため現在では、海外国内問わず、創業当初から築いてきたあらゆるネットワークから買付けを行い、品質を厳選しています。それでも安定的に仕入れるのは難しい。特に美しいサンタマリアカラーを見つけたら、悩むことなく買付けます。

CAREFUL ABOUT

「サンタマリアアクアマリン」に
基準が設けられました。

サンタマリアアクアマリンは、トレードネーム(宝石の取引の際につかわれる呼称)であり、これまではその名の鑑別基準は設けられていませんでしたが、この度、宝石鑑別団体協議会により、正式に鑑別基準が設定されました。ただし、ジュエリーの主役になるようなセンターストーンサイズの宝石が基準となっております。

透明性のあるカラーストーンは小さくなればなるほど色が淡くなる近くなる特性を持ちます。そのため、小粒のアクアマリンは殆どがサンタマリアの色を持ちませんが、ビズーではアクアマリンの中でも色鮮やかなものを選別しております。