「無い色は無い」と言われるほど多様な色が存在するトルマリン。バイカラートルマリンはその個性を存分に楽しむ宝石といえます。結晶が成長する過程で環境の変化をうけ、色に影響する成分がそれぞれ別のタイミングで入り込むことで生まれる、まさに地球が生んだ芸術品。色の成分は、鉄やマンガン、クロムなど多種に及ぶため、色の組み合わせもその結晶ごとに異なってきます。その中でもピンクとグリーンというコントラストが鮮やかなものは特に人気のカラーです。

宝石の基本情報
・誕生石 / 10月
・石言葉 / 平和、安定
・屈折率 / 1.624-1.644
・モース硬度 / 7-7.5
・化学組成 / Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4

COMING FROM

恵まれた大地
ブラジルから届く希少なルース

地質によって組成が変わり、色の特徴も異なるトルマリン。そのため採掘される国は様々です。ビズーのバイカラートルマリンは主にブラジル産。

数あるトルマリンの中でも希少価値が最も高いパライバトルマリンや、それに次ぐルベライトを産出する土地で、このバイカラートルマリンも採掘されるというのだから、その恵まれた地質そのものにもはや奇跡を感じずにはいられません。

BUYING STORY

鉱山主や産地に近い宝石商
彼らだからこそ手にできる輝き

バイカラートルマリンは、色や透明感はもちろん、ジュエリーにするだけの色の統一性やセッティングしやすい形にこだわると、圧倒的に選択肢が少なくなるため、安定的に買付けることが非常に難しい宝石。2色の色を美しく見せるため原石に合わせてカットを施すため、個体差があったり、異様に細長かったりするのです。海外の宝石展に赴いても、理想的なルースには滅多に出会えるものではありません。私たちは、鉱山主や鉱山に近いネットワークをもつ宝石商たちから買い付けることで仕入れを継続しています。

CAREFUL ABOUT

美しさを損なわない
天然の証をもつルース
環境の変化を受けた結果、2つ色をもつことになったバイカラートルマリンは、インクルージョン(内包物)やクラック(ヒビ)が入ることは必然とされます。特に内包物に関しては、この宝石に関しては欠点とされず、むしろ自然が与えた天然の証。そんな中でも私たちは美しさを毀損しない程度の内包物とクラックを持つルースを厳選しています。
美しいピンクとグリーン
そしてそれを超えたスペシャルカラー
バイカラートルマリンと名がつくものだから、色にはこだわりたいもの。青みを感じるグリーンと肌に乗せても発色を実感できるピンクが同居するルースを厳選しています。ところが、時に私たちが想像もしない色に出会うことがあります。そういったスペシャルピースは、特別なセミオーダーや一点物のジュエリーとして、時々ご紹介しています。