スフェーンについて
スフェーンについて
SPHENE
宝石展でも、なかなか出会えない希少石「スフェーン」。蜂蜜のような黄色から深い森のような緑と色幅がある宝石です。特筆すべきは、地色の色以外に、赤や橙、黄、明るいグリーンと、まるで虹色にも似た輝きを見せること。それは、スフェーンが持つ、受けた光をスペクトル色にする特性によるもの。ダイヤモンドも持つ「ファイア」という特性なのですが、その高い屈折率はダイヤモンドをも凌ぎます。
- 宝石の基本情報
- ・誕生石 / 7月
- ・石言葉 /純粋、永久不変
- ・屈折率 / 1.90-2.034
- ・モース硬度 / 5-5.5
- ・化学組成 / CaTiSiO5
COMING FROM
広大な地球上で
わずかな場所でしか採れない宝石
スフェーンの産地は、決して多くありません。有名なのはロシア・ウラル鉱山。ロシア産はグリーンが鮮やかですが暗い色のものが多く、特有の「ファイア」が見えにくいのが実情です。次に有名なのは、パキスタン産。ヒマラヤ山脈の標高2500mもの高地で採掘されるこのスフェーン。光を当てると溢れるように虹色に瞬きます。時に、火花が散るように赤く輝くものがあり、それは別名「カラーチェンジスフェーン」とも言われます。
CAREFUL ABOUT
- フレッシュなライムグリーンに
スパークする虹の光 - スフェーンは、ダイヤモンド以上に強い輝きが特徴の宝石。色幅はあるものの、いずれの色でもしっかりと光の屈折による虹色の光を放つものを厳選しています。色もファイアを感じやすいライムグリーンを中心に買付け。ライムの果汁を絞った瞬間のように、弾けるような光が楽しめます。
- 透明度と輝きを併せもつ
極上のスフェーン - スフェーンは、宝石としては硬度があまり高くない宝石。そのためインクルージョンが多く含まれる傾向があるのですが、ビズーでは、透明度が高いルースを厳選し買付けています。高い透明度と、ダイヤモンドを凌ぐ屈折率、複屈折(カットが二重に見える特性)や多色性などにより、どんな宝石よりも眩く煌めきます。