エメラルドは、宝石の歴史の中でも古くから愛されたものの1種です。現在見つかっている最古のエメラルドは、なんと29.7億年前。紀元前330年から古くは紀元前1700年代にはエジプトでも採掘され、クレオパトラが愛し、装飾品として使われていたことでも知られています。

宝石の基本情報
・誕生石 / 5月
・石言葉 / 幸福、誠実
・屈折率 / 1.569-1.582
・モース硬度 / 7.5-8
・化学組成 / Be3Al2Si6O18

COMING FROM

青く深い色彩を生む
未だ発展途上の地・ザンビア

エメラルドの最大の産地は、コロンビア。けれど、ビズーではザンビア産を主に取り扱っています。理由は、黄が強いコロンビア産に対して、ザンビア産の青みを帯びたグリーンに惚れ込んだから。

しかし、ザンビアは宝石の産地として未だ開発が進んでおらず、昔ながらの手作業で採掘が行われているため、あまり市場には出回らない希少な宝石なのです。

BUYING STORY

宝石の奥から光が溢れる
そんな一石を求めて

海外の宝石展に足を運ぶと、エメラルドのサプライヤーは数多く出展しています。けれど、ザンビア産のエメラルドに限定すると、その数は決して多くはありません。ブースをひとつひとつ巡り、1ロット数百ピースはあるところから、1ピースずつ品質をチェックしていきます。すると買える数は、わずか1割程度。それでも石の奥から光が溢れるようなエメラルドを求めて、買付けを行っています。

CAREFUL ABOUT

ザンビア産らしい
ブルーイッシュグリーンを求めて
エメラルド最大の産出国「コロンビア」。その特徴は、混じり気のない純粋なグリーン。一方、ザンビア産は、涼やかな青味のグリーン。産出国の地質によって、微妙に変わる色彩に地球の神秘を感じずにはいられません。
内包物はエメラルドの個性
探すのは、それさえも美しい1石
エメラルドは多様な内包物を有しており、光にかざすと草木が茂っているように見えることから、古くからヨーロッパでは「天国の庭が見える石」と呼ばれていました。完全なるクリアな石は万に一つの確率でしか存在しません。その中でも、美しさを妨げない程度の内包を有するものを厳選。庭園をのぞき込むような美しさを感じて下さい。