宝石はすべて人の手でカットを施すことで、はじめて輝きを放ちます。ダイヤモンドも、どんな宝石も、原石は「岩石の中の結晶」という状態。切り出し、カットし、磨くことで初めて「宝石」としての美しさをもちます。そんなすべての宝石の中で、ただ一つの例外が、このハーキマークオーツです。 ふたつの尖りをもつハーキマークオーツ。美しいテリとスタイリッシュなシェイプは、自然が生み出したままの原石という驚きの宝石です。北アメリカの先住民がニューヨーク・ハーキマー地区で発見し、結晶の両端が尖ったダイヤのような原石の形と、その美しさから、別名「ハーキマーダイヤモンド」と呼ばれています。

宝石の基本情報

・誕生石 / ー

・石言葉 / 知恵、直観力

・屈折率 / 1.544-1.553

・モース硬度 / 7

・化学組成 / SiO2

ニューヨークの鉱山で採掘される
ダイヤのようなクオーツ

ニューヨーク州というと誰もがマンハッタン島をイメージすることでしょう。しかし実は鉱山を有する州でもあります。母岩の中に空洞があり、岩を割るとこの美しい宝石がポロリと現れる・・・

まるで奇跡のようなハーキマーを、先住民たちは「聖なる癒しの石」として崇めていたといいます。自然の神秘と言われる宝石の中においても、特に神秘性を感じる宝石ではないでしょうか。