湖水真珠について
湖水真珠について
LAKE PEARL
世界でもっとも古くから愛されてる宝石の一つである「真珠」。もともとは貝の中に異物が入り込んだ時に、自らの身を守るための防御反応が生み出した偶然の産物です。海水で育つものと淡水で育つものに大きく分けられます。淡水真珠の一つである「湖水真珠」はその名の通り湖で育ちます。ここで真珠を作る母貝として使用されるのは、イケチョウ貝やヒレイケチョウ貝。ありふれた種類であるこれらの貝たちが、メタリックに輝く色とりどりの湖水真珠を生み出すのです。また淡水真珠によくみられる「バロックパール」とも呼ばれるユニークな形状は、アンティークジュエリーにも多用されてきました。あこや真珠と全く異なる魅力を持った真珠です。
- 宝石の基本情報
- ・誕生石 /6月
- ・石言葉 /健康、円満
- ・屈折率 /1.530-1.685
- ・モース硬度 /2.5-4
- ・化学組成 /CaCO3
COMING FROM
広大な中国で生まれる
無核真珠の輝き
1980年ごろまでは日本の琵琶湖が湖水パールの主要産地でしたが、現在市場に流通しているもののほとんどは中国産です。広大な国土面積と人口を有する中国での養殖技術の発達によって、近年、湖水真珠の質は格段に上がってきました。あこや真珠と異なり、人の手で核を挿入しない、いわゆる「無核真珠」である湖水パールの養殖は容易だと思われがちですが、生物が生み出す宝石だからこそ、生育環境の良しあしは品質に大きく関わってきます。丁寧に育てられた貝から生み出される湖水真珠の輝きは、まるで金属のような強い光沢を放ちます。
CAREFUL ABOUT
- 無核真珠だからこその大きさと
稀少なメタリックカラー - 一般的な10mm有核パールの生育期間の1~3年に比べて、無核の湖水真珠はその大きさに育つまで8年以上かかる為、数は決して多くはありません。また現在では濃い色のものが少なくなりつつある中、肌の上に乗せても鮮やかに発色し、なおかつメタリックな輝きを持つものを見つけるのは年々難しくなっています。
- 自然が生んだ曲線美
バロックパール - 「歪んだ真珠」という意味の「バロックパール」。自然のままの形は時に装飾品には向かないものもあります。ビズーでは数多くのルースの中から、天然ならではの個性的な曲線と、うねるように浮かび上がる虹色の光沢とのバランスが取れた美しいフォルムのピースを厳選しています。