パライバトルマリンについて
パライバトルマリンについて
PARAIBA TOURMALINE
南国の海のようなネオンブルーの宝石「パライバトルマリン」。「世界三大希少石」に数えられ、良質なものは同じ大きさのダイヤモンドよりもはるかに高額の値がつきます。1987年にブラジル・パライバ州のバターリャ鉱山で初めて発見された新種のトルマリンであり、わずか数年で鉱床は底をつき閉山となった幻の宝石です。名前はこの最初の産地に由来しています。近年ではブラジルの他地域やアフリカでも産出します。これは太古の昔にブラジルとアフリカがつながっていたからだと言われています。発光するようなネオンブルーという印象が強い宝石ですが、含有する成分や産地の違いによって澄んだブルーから柔らかなグリーンまでの色幅があります。現在では産地に関わらず一定の銅を含んだ青~緑色のトルマリンを「パライバトルマリン」と呼びます。
- 宝石の基本情報
- ・誕生石 / 10月
- ・石言葉 / 友愛、真実、勝利
- ・屈折率 / 1.624-1.644
- ・モース硬度 / 7-7.5
- ・化学組成 / Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
COMING FROM
ファーストマインに続く大地
ブラジル産パライバトルマリン
1987年にブラジル・パライバ州で発見されたパライバトルマリン。その最初の鉱山(ファーストマイン)から採掘された良質な原石は、なんとわずか総量15kgでした。その後も同じブラジルやはるか遠く離れたアフリカなど、パライバトルマリンは採掘されていますが、品質や色味はそれぞれ違いがあります。特に地続きであるブラジル産のものは、ファーストマインに近ければ近いほど「幻の宝石」に似た品質である可能性が高いことから、ブラジル産パライバトルマリンはいまだに絶対的な人気を誇っています。
CAREFUL ABOUT
- 小さくても圧倒的な存在感の
パライバブルー - 希少石であり、また色幅もあるパライバトルマリン。ビズーでは、さまざまに異なったトーンの「パライバブルー」をみせるピースの中から、自ら発光するかのような色の濃度と彩度を宿し、小粒であっても確かな存在感を持つ美しいルースを厳選しています。
- インクルージョンが物語る
地球の神秘 - もともとトルマリンの結晶を構成する元素と着色元素である「銅」は存在する場所が大きく異なっており、地球化学的に相反するものです。しかしパライバトルマリンにおいてはこの稀有な共存が可能となり、唯一無二の宝石が誕生したのです。パライバトルマリンにクラックや傷が多いのは、共存の衝撃の大きさを物語るものでもあります。ビズーではこの神秘を思いつつ、宝石としての美しさに影響が少ない良質なものを一粒一粒ルーペで覗いて選んでいます。