ブルーサファイア

Story of Bizoux

「この宝石、知っているつもりだったのに」
そんなサプライズをお届けしたくて、
「本物」を求めて行ってきました。

深く澄んだ
「青の中の青」を求めて。

ブルーサファイア ルース アップ

強くて、甘い。そして澄んでいる・・そんな抜群の色とテリ、透明感を持つのが最高のブルーサファイア。青い石の中に、さらに青い光が舞うその輝きは、まるでその放たれたるブルーを「感じる」ことができるほど・・香港やタイの展示会で何度か目にしたことのあるルースも、日本ではなかなか見ることができません。

ビズーでお届けするサファイアには、小さくても、そんな青を「感じる」ことができるようなルースを使いたい!そんな想いで、今回も買い付けに向かいました。

原石も、バイヤーも・・
世界のサファイアが集まる町

今回は、サファイアの買い付けでは日本人で右に出る者はいない、と言われている経験20年のバイヤー・荒田さんにアテンドをお願いし、タイの首都・バンコクからさらに奥のチャンタブリへと買い付けにいってきました。

宝石の町・チャンタブリは、タイの中でも、サファイア研磨の中心地として知られています。ここは、世界中から原石とバイヤーが集まる場所。路上のブローカーから、世界で活動する数百人規模の会社まで・・あらゆる種類の買い付けができる中で、今回は世界中から原石を買い付け、自社で研磨まで一貫して行う大手の会社に向かいました。

チャンタブリ
ブルーサファイア 原石
ブルーサファイア ルース 集合

世界中のサファイアから
BIZOUXの理想を探して。

一口に「サファイアのブルー」といっても、実は産地によって、その色はさまざま。チャンタブリに来たのも、世界中のサファイアを比べて、「これこそ、サファイアのブルー」というものをご紹介したかったからなのです。

サファイアで最高の色とされるのが、100年以上も前に採掘されていた、カシミール産のコーンフラワーブルー。でもカシミール産はすでにサファイアの産出は終わっているため、今は手に入れることはできません。

サファイアといえばスリランカ(セイロン)産も有名ですが、透明度が高いだけに色ムラが出やすいのが難点。そして産出が安定せず、数が揃わない。タイやベトナム産のものは、僅かにグレーが入ってしまう・・そうしていきついたのが、カシミールにもっとも近いブルー、といわれるマダガスカル産のサファイアでした。

行きついたのは、
奇跡の宝石の島・マダガスカル

スピネルやベリルなど、さまざまな美しい宝石が採れる不思議な島・マダガスカル。マダガスカルは太古、スリランカや、最高のルビーの産地で知られるミャンマーと陸続きであったといわれ、宝石の眠る地層がベルトのようにそれらの地域にそ存在するといわれています。地球のドラマ、壮大な時間が創り出した宝石の不思議さを感じさせます。

そんなマダガスカル産のサファイアは、青の中にさらに青い光が見える、まさに「青の中の青」といえる色味。日本でよく見るグレーや黒の混じった色ではなく、澄んだブルーは、貴石ならではの強い光の中に、やわらかい青のやさしさが感じられる、まさに「理想的」なブルーでした。

 

マダガスカル地図

20年の経験と眼力で選び抜いた、この一粒。

ブルーサファイア ルース選定

産地が決まったら、次はさらに細かい色味の選定です。

タイと日本では太陽の強さ、紫外線の量が違うため、タイで最高の色味、とされるものを買ってくると、日本では濃すぎて、僅かに黒ずんでしまうのです。こちらは20年の経験を持つバイヤー・荒田さんのアドバイスと、日本から持って行ったルースをマスターストーン(基準)にして、慎重に選定しました。

 

左は、日本でも多く出回っているタイのサファイア。ややグレーがかった青が特徴。右はタイ国内で良しとされるサファイア。日本で見ると、濃すぎて黒っぽく評価は半減。中央がビズーのマダガスカルサファイア。透明感、青の鮮やかさの違いをお判りいただけるはずです。

 

ブルーサファイア ルース比較

手間を惜しまないこだわりが、こんなに「ちがう」輝きを生む。

そうして選んだルースを、いざ日本へ・・と思ったけれど、「ちょっと待て!」バイヤーの荒田さんから、さらにひと提案が・・それは「リポリッシュ」

通常、宝石のカットはダイヤモンドパウダーをつけたやすりで磨くように行うのですが、実は肉眼ではほとんどわからない程度の「磨きの跡(ポリッシングマーク)」が残るのです。ルースを買い付けた後に、さらにバンコクの研磨職人に出して、ポリッシングマークを消すためのもうひと手間の磨き(リポリッシュ)をすれば、すべてのファセットが、つるつるのテリ(光沢)が一段違うルースになる・・というのです!

ブルーサファイア リポリッシュ
ブルーサファイア ルース

通常はこんなひと手間かけません。これは、サファイア歴20年の荒田さんのこだわりがあってこそ。もちろんこちらは、お願いすることにしました!

上がってきたルースは・・たしかに、全然違うんです!もともとテリも十分あり、きれいなルースだったのですが、さらにテリが強くなり、小粒でも輝くようなルースになりました。澄んでいるのに、存在感を放つ強い輝き・・

ビズーの求めるサファイアに、ついにたどり着いたのです。