みずみずしく爽やかでありながら、人の目を惹きつける個性をもつ「グリーンの宝石」。エメラルド、ペリドット、グリーントルマリンなど、明るく鮮やかなものから濃く深い色まで、美しく希少な13の「緑(グリーン)の宝石」をご紹介します。
「グリーン(緑)の宝石」13選|ジュエリーブランドBIZOUX(ビズー)
1.エメラルド
緑の宝石を代表するエメラルド。三大宝石の一つであり、5月の誕生石としても知られるエメラルドは、古代から多くの人を夢中にさせ、あのクレオパトラも愛用していたと言われています。深みのある発色と内側から光を放つような特有のテリは、鮮やかでありながら艶やかさをあわせもつ、エメラルドならではの美しさです。
世界中のエメラルドの中でも、濃く美しく発色する格別の美しさを持つエメラルドがあります。それは「ザンビア産エメラルド」。コロンビアなど他の産地のものと比べると、やや青みがかった非常に濃く鮮やかなグリーン。身に着ければ、ひと目で惹きつけられる存在感を放ちます。
2.ペリドット
8月の誕生石として知られる「ペリドット」。若葉のような発色、朝露のような煌き、そして吸い込まれそうな透明感をもつ宝石です。ビズーではペリドット特有の褐色性が無いクリアな色合いのルースを買い付けています。
太陽の下では、マスカットようなフレッシュグリーンに、そして夜は「イブニングエメラルド」の別名にふさわしい、ギラギラと強い輝きを見せてくれます。
清々しさいっぱいのペリドットは、爽やかにあなたを彩ってくれます。
3.グリーントルマリン
10種以上の多彩な色を持つ宝石・トルマリン。その中でも、濃く鮮やかな緑が美しい「グリーントルマリン」。一般的なグリーントルマリンは黄色や茶色を含んだものが多いの中、ビズーではブラジル産ブルーイッシュグリーントルマリンを買付けています。鮮やかで奥深くから発色する濃いグリーンの中に、ちらちらと現れる青みの強いグリーン・・・。シンプルなグリーンではない、青みを帯びた特別なグラデーションをもつグリーントルマリンです。
見る角度や光によって、変化する表情を楽しむことができる濃く深いグリーンの宝石。次々と現れ弾ける輝きは、深い森林に木漏れ日が差すような、美しい情景を思わせます。思わず時を忘れて見入ってしまう、特別な色彩です。
4.スフェーン
ホログラムのように複雑にゆらぐ反射と、強いファイアを持つ「スフェーン」。ダイヤモンドよりも光の分散度が高く、さらに宝石内部で複屈折する性質を持つスフェーンは、全宝石の中でもっとも強く煌く宝石の1つです。中でも最も人気の高い、美しいグリーンを持つスフェーンは0.2ct以上のルースが出回ることはめったにありません。産地はロシア・ウラル山脈やマダガスカルが知られていますが、ビズーでは非常に珍しい、パキスタン・ヒマラヤのスカルドゥー地区の鉱山産スフェーンを買付けています。
他の産地とはまったく違う、一段と強いファイア、深いオリーブグリーンに鮮やかな赤い閃光が浮かぶ美しさは、まさに衝撃的・・・。濃く深い萌葱色の宝石から、とめどなく溢れ出す色、色、色! エメラルドグリーン、ネオンイエロー、オレンジ、そして赤い光が揺らぐように現れる様は、見飽きることがありません。ヒマラヤの険しい山、そして政情の不安から、採掘は非常に難しく、原石を入手することすらめったにできない、まさに幻の宝石。何色もの輝きが舞うスフェーンは、思わず視線が惹きつけられるほどの魅力に溢れています。
5.ミントグリーンガーネット
美しいミントグリーンと最高の透明度が特徴の「ミントグリーンベリル」。ベリルとはアクアマリンやモルガナイト、そしてエメラルドと同じ鉱物です。エメラルドの発色要因であるクロムを含まないベリルがグリーンに発色することは、実はきわめて稀なこと。清涼感あふれるグリーンは、自然が作り出した絶妙の配合によって、奇跡的に生まれるものなのです。
独特のミントグリーンは、思わず深呼吸してしまいそうなほどの清涼感。強く煌めく限りなく澄んだグリーンからは、清楚な気品が溢れだします。
6.プレナイト
まるでマスカットのように甘く艶めくグリーンの「プレナイト」。ゼリーのような質感と、瑞々しい色が魅力です。独特の柔和な煌きを放つフレッシュなマスカットグリーンは、清涼感漂う美しさ。
一般的に市場で出回っているプレナイトは、「ほんのり」とマスカット色のものや、インクルージョンやクラックなどで、くすんだような色合いのものも多くあります。それはこの宝石の特性ゆえのものですが、美しいものを入手するのは本当に難しい事なのです。しかしビズーでは内包物もクラックもほとんど無いクリアなルースの中から、より濃く発色するものだけを厳選しています。
7.アレキサンドライト
森の泉を思わせる深いフォレストグリーンの宝石「アレキサンドライト」。カラーチェンジストーンとして最も有名な宝石です。太陽光の下では、深いフォレストグリーン。夜の白熱灯下では、艶やかなバーガンディーへと変化します。この劇的な変色性から、5大宝石の1つに数えられており、ダイヤモンドと並んで「宝石の王様」ともいわれています。
アレキサンドライトの希少性は非常に高く、アレキサンドライトの最初の産地であったロシア・ウラル鉱山は既に枯渇。現在の産地であるブラジル・イマティタ(ヘマチタ)鉱山の埋蔵量も、あと数年分しかないといわれています。ビズーでは、地色の濃さ・テリ・変色の鮮やかさを基準に、ブラジル産の最高品質のアレキサンドライトを買付けています。フォレストグリーンからバーガンディーへの、ドラマチックなカラーチェンジに、酔いしれてください。
8.バイカラートルマリン
1つの結晶の中に2色以上の色をもつ「バイカラートルマリン」。 この宝石が生まれる原因は、未だ解明されていない・・という、まさに地球が生んだ神秘の石。 色の占めている割合がひと粒ひと粒異なるため、1つ1つが個性を持つバイカラートルマリンは、まさに運命のひと粒です。
中でも、2色の境界線が交じり合うことなく、くっきりと別れているもの、色の割合が1:1のものは評価が高くなります。2つ以上の色を持つバイカラーの宝石は他にもありますが、グリーンとピンクというまったくの反対色が1つの宝石の中に同居してこれほどくっきりと分かれているのは、まさに地球が生み出した奇跡のような、トルマリンだけの発色です。
9.ツァボライト(グリーンガーネット)
赤のイメージが強いガーネットですが、実はビビッドなグリーンのガーネットが存在します。それが、「ツァボライト(グロッシュラーガーネット)」。芽吹いたばかりの若葉が強い日差しを透かしたように、内側から発光するようなネオングリーンのガーネット。1968年に発見されて以来、産出量は少ないのですが、世界的に人気が高い宝石です。
緑の石も多々ある中、エメラルドのような鮮やかさを持ちながら、深すぎず、やや黄味を帯びたグリーンがフレッシュで華やか。他のガーネットとはまったく違う、光があふれだすような鮮やかなグリーン・・・。その圧倒的に美しい極彩色をお楽しみください。
10.マリガーネット
様々な色があるガーネットの中でも、1994年マリ共和国で発見されたばかりの「マリガーネット」。マリガーネットは特定のカラーを買い付けるのが難しく、今まで中々理想のマリガーネットに出会えずにいました。
マリガーネットは比較的入手が容易な暗赤色から希少な緑色まで多種多様な鉱物を含み、バラエティー豊かなのが特徴。ライムの果実を思わせる複雑な色彩が魅力的です。
11.グリーンサファイア
ブルー、ピンク、オレンジなど多種多様なカラーを持つサファイア。
その中でも特にグリーンの色味を地にしっかりと持ち、思わず覗き込みたくなってしまうような深みのある「グリーンサファイア」。これまでサファイアを数多く扱ってきたバイヤーも、こんなにときめく色味があったなんて・・・と思わず釘付けに。
サファイア特有の華やかな煌めき。 光に当てると精巧なカット面が反射し、キラキラと輝きます。上品な色合いと、煌めきが合わさった美しい宝石をご覧ください。
12.デマントイドガーネット
濃く鮮やかに輝き、誰もが心惹かれる青色を放つブルーサファイア。
混じりけのない深い青と冴えわたるシャープな輝きを放つ姿は、古代から王侯貴族たちに愛されてきました。
ビズーではみずみずしさを感じるほどの潤みと、青い光が発光してくるようなルースを厳選。
艶やかな青色から連想される「美」と「知性」は高貴な印象を与えてくれます。
13.ハイアライトオパール
光沢のある透明感から「グラスオパール」とも呼ばれるほど、クリアなきらめきが魅力のハイアライトオパール。流通量も少なく知る人ぞ知る希少石ですが、実はその多くは無色透明で、蛍光性を持つものもUVライトにあてることで初めて鮮やかさを発揮します。
多様な種類が存在するオパールの中で、産出量が極めて少なく最も希少性が高いとも言われているのが、この「ハイアライトオパール」です。一般的にオパールと言えば、虹色の遊色が浮かぶものや不透明なものが有名ですが、ハイアライトオパールは透明感のあるクリアな輝きが魅力。中でも紫外線に反応して鮮やかなネオングリーンに蛍光するものは、特に希少な存在です。
ビズーでは、1つのジュエリーに数種類のグリーンの宝石をたっぷり使ったオリジナルジュエリーもご用意しております。緑の魅力を存分に楽しんでいただける、グリーン好きさん必見の贅沢なジュエリーです。
気になる「緑(グリーン)の宝石」は、見つかりましたでしょうか?これからも世界中の様々な宝石をご紹介していきますので、お楽しみに・・・!