「美しい」だけでは終わらない モンリエール秘話

2025年秋。ビズーのアトリエでは、翌年のホリデーコレクションについて、デザイナーたちがアイデアを語り合っていました。
街が賑わい、明かりが灯る—。 そんな一年を締めくくるコレクションは、つくり手にとってもまた、特別なものです。

冬に息づく植物に着想した「モンリエール」の造形は、どのようにして生まれたのか—。
ジュエリーの「理屈だけでは語れない魅力」は、ミクロの世界にぎゅっと詰め込まれた、デザイナーの美意識や感性の結晶です。想いを託したコレクションの出発点から、造形のこだわりまで、デザイナーの思考をたどります。
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DESIGNER'S VOICE

#01│Inspiration
冬に息づく植物に、想いを託して
今冬、私たちがテーマに選んだのは「冬の庭」。凍てつく空気のなかでも、芽吹きを待ちながら命をつなぐ植物を、未来に向かってひたむきに生きる人の姿に重ねました。
コレクションを考えるときにいつも大切にしているのは、ジュエリーを手にした方にとって、日々を後押ししてくれる存在になれるか、ということ。ただ可愛い、綺麗という見た目の美しさだけでなく、情景や意味合いを込めてデザインを考えます。

#02│Sketch
モチーフを「ビズーらしい表現」へ
「モンリエール」は蔦や葉をモチーフにしていますが、愛らしさや具象にフォーカスするよりも、着ける人に凛とした空気をもたらすジュエリーにしたいと考えていました。朝露をのせた葉や、霜を纏った植物・・そんな、やわらかくも芯のあるイメージです。
特に「モンリエールプリンシパル」は、ゴージャスになりすぎないよう、葉の配置を変えたデザイン画を何パターンも描きました。たどり着いたのは、潔いアシンメトリー。デザインに緩急をつけることで、華やぎのなかにモダンなムードが光る、ビズーらしいバランスを追求しました。

#03│Details
0.1ミリへのこだわり
デザイン画が完成すると、次は3Dでモデリングを行います。ジュエリーは本当にちいさな世界。だからこそ、1ミリにも満たないディテールの差が重なることで、デザイン全体に影響がでてきます。
「モンリエール」で特に注目していただきたいのは、精緻な葉の縁取り。シャープに光を反射するラインが、デザインを引き締めています。そして実は、その葉一枚一枚にわずかな角度や高低差をつけて設計しています。フラットになりすぎず、有機的で、でも引きで見たときにはすっきりとした印象になるように・・。その絶妙なさじ加減を、職人と綿密に擦り合わせて仕上げました。

#04│Message
一年の締めくくりに、心を照らすジュエリーを。
着想から約1年を経て、職人から手渡された完成品。ルーペで細部までチェックし、着用感を確かめてまず私が感じたのは、「着けると一層、立体感やシルエットが映える」ということ。この魅力を、ぜひお手にとって実感していただきたいです。
ホリデーは、一年がんばった自分を労り、大切な人と過ごす時間も増える季節。冬の情景に想いを託した「モンリエール」が、あなたに寄り添い、未来を優しく照らしますように。



