ジュエリーコンシェルジュの宝石よもやま話 - その3

ダイヤモンド ~最強の宝石?~


 
「ダイヤモンドは硬い石だから、毎日ずっとつけていても大丈夫ですよね。」そんなお声を時々耳にします。確かにダイヤモンドは、地球上で最も硬く安定した宝石ですが、脆い宝石でもあります。

例えばハンマーで思い切り叩くと、割と簡単に粉々になります。瞬間的な衝撃に対しては「最強」の宝石ではありませんので、お気を付けくださいね。

ちなみに今の主流である57(58)面体のラウンドブリリアントカットは、1919年に発明されました。研磨職人であり数学者でもある人物が、ダイヤモンドの特性を分析し、最も美しく輝くカットバランスを算出。ダイヤモンドに、かつてない輝きを与えました。

今ではダイヤモンドのほとんどがラウンドブリリアントにカットされますが、ビズーでは、16世紀後半にオランダで発明されヨーロッパ貴族たちに愛された「ローズカット」のダイヤモンドを使用したアイテム(ポルカフランシーネ)もご用意しております。

ローズカットはその名の通り、バラのつぼみを模したドーム型のカット。アンティークの風格をたたえ、従来のダイヤモンドのイメージをガラリと変えます。光を受けて、まるで大輪のバラが花開くように煌めく・・それが私の大好きな瞬間です。